「労基法が一番面白いのになぜ得点が伸びないの?」と思う社労士受験生へ

「労基法が一番面白いのになぜ得点が伸びないの?」と思う社労士受験生へ


 ※この記事は2017/8/26に執筆しました。

 

社労士受験生のみなさん。

 

「労基法が面白いのになぜか得点が伸びない」と思ったことはありませんか?

 

今回は、労基法を得意とした筆者が、労基法を伸び悩む人が多い理由を解説します。

 



 

 

 

初めて勉強する人が「労基法を面白い」と感じる理由

 

会社員の方は社労士の勉強を始めると、けっこうな割合で「労基法が一番面白い」と言います。

 

そりゃそうです。

 

会社員として働いていると、日々会社に対して「それって法律的にどうなの?」と思うような出来事や不満をもったりします。

 

労基法の学習内容は、まさに会社員が日常的に経験することとつながっているため、興味深く面白いのです。

 

これが、年金や健康保険、雇用保険などだとどうでしょう。

 

もちろん、これらも会社員にとって関係が深いことなのですが、総務などで実務をやってでもいない限り、さほど気にしたことがない、という会社員が多いのです。

 

「毎月同じ保険料が引かれているが、それがどんな仕組みなのだろう」と最初から考える人は少なく、そもそも社会保険も税金も同じようなもの、くらいに考えている人もいます。

 

年金だって、一体いつからいくらもらえるのかは、若い人にとっては遠い未来の話。

 

労基法は、判例もよくでてきて「THE 法律」って感じなので、自分が法律の専門家になったような気がしてちょっと気分がよくなるというのもあります。

 

【労基法が面白い理由】

 

会社員にとって身近な法律だから興味がわきやすい

 

「法律を勉強している気分」になりやすい(そんな自分を少しかっこいいと思う

 

 

 

労基法は面白くても得点が伸びにくい理由

 

労基法は多くの会社員にとっては、とっつきやすく面白いと感じやすい科目ですが、興味が得点につながりにくい科目でもあります。

 

理由は、暗記科目ではないため、やればやっただけ点数につながるということがないということ。

 

労基法だけはセンスが必要だから、とも言えます。

 

これは、わたしが通っていた学校の先生も言っていました。

 

労基法以外の科目は、勉強時間をしっかり確保し、問題集を繰り返し解くことで、それなりに結果がでやすくなります。

 

しかし、労基法は、労基法ができた背景や、法律というものが事象をどう判断する「性格」をもっているのか、さらに時代によって重要な判例も変わってきます。

 

法律の研究者たちの中でも解釈に違いがある、なんとも曖昧なものなのです。

 

だから、はっきり言ってすごく難しい。

 

難しい科目であると理解する、これ、とても大切ですよ。

 

【労基法の得点が伸びにくい理由】

 

暗記科目ではないから

 

時間をかけて勉強すればいいというわけではないから(センスが必要)

 

 

 

面白いのに得点にならないから辛くなる

 

 

普通、なにかの勉強をするときには、面白いと思って興味をもつことが大切ですよね。

 

それが勉強量や理解につながり、結果に残るからです。

 

でも、労基法は、授業そのものは面白いのに、テストをやってみるとなぜか得点が伸びにくい。

 

勉強量も確保しているはずなのに結果にならないから、辛くなってしまいます。

 

社労士試験の1年近くに及ぶ勉強の中で、挫折しやすい1つのポイントと言えます。

 

労基法の得点が伸びずに悩んだら、こう考えましょう。

 

「労基法は難しいから当たり前。そこまで気にすることはない。」

 

 

 

1度の高得点で有頂天にならないこと

 

実は労基法は、得点につながらないことがある一方で、内容によってはめちゃくちゃ簡単なものもあります。

 

あまり「凝った」問題をださない模試などで見られ、やってみたら「たまたま満点だった」ということもあり得ます。

 

難しいものと簡単なものとの差が激しい科目なのです。

 

1度高得点を取れたからと言って、有頂天にならないことも大切です。

 

だって、本番の試験で簡単なものがでるとは限らないからです。

 

むしろ、労基法は本試験の出題者が「凝りたがる」科目でもあり、難しい問題がでる可能性も高いです。

 

それだけ、「怖い」科目だと思っておきましょう。

 

 

 

労基法は割り切りも大切

 

労基法は、センスを磨こうと勉強時間をやみくもに費やすより、センスが必要な科目だと割り切ることも、試験突破には重要です。

 

勉強をしないわけにはいきませんが、勉強時間をかけ過ぎても無駄になるということです。(試験対策としては

 

ほかの言い方をすると、労基法は択一式で高得点を狙うのではなく、毎回「そこそこ」取れればいいです。

 

「そこそこ」とは、択一式の足切りラインを突破できる十分な点数です。

 

具体的には、労基と安衛で7、8点取れれば御の字。

 

高得点を狙いたいのは、雇用保険と健康保険です。

 

暗記系が多く得点につながりやすいので、内容によっては満点も狙える科目です。

 

さらに、配点が低い安衛法ですが、暗記科目かつ労基法とセットで10点なので、安衛法を全問正解しましょう。

 

 

 

労基法は選択式が重要

 

 

割り切りも必要な労基法ですが、選択式対策だけは必ずやりましょう。

 

選択式は命取りになりやすいですからね。

 

労基法を鍛えるためには、択一式対策として問題数を解きまくるというより、選択式対策として「理解しよう」と大きな視野で全体を眺めることが重要です。

 

「覚えよう」ではなく「理解しよう」です。

 

選択式を鍛えることが、択一式の得点アップにもつながります。

 

労基法の選択式対策としては

 

テキストの読み込み&理解

 

重要判例を網羅すること

 

が重要です。

 

判例は、初学の方は他に覚えることが山ほどあって、なかなかそこまでたどり着けないのですが、2年目以降の方は必ず判例をチェックしておきましょう。

 

 

 

これから社労士の勉強を始めるか迷っている人へ

 

社労士の勉強を始めるかどうか迷っている方は、「どんな試験内容なのかな?」「問題を1つくらい解いてみようかな。」と、本やネットで確かめてみることがあると思います。

 

ここで注意。

 

労基法だけを見て、「面白そうだから自分でもできるかも。」と思うのは少しまってくださいね。

 

前述したように、労基法は、会社員であれば、それなりに「あ、それ知ってる!」という条文もあります。

 

最近は特に素人の方でもいろいろな法知識をもっていますよね

 

でも、それと試験に合格できるかは別もの。

 

さらに、社労士試験の大半は、労基法以外の科目が占めると思っておいてください。

 

労基法が面白そうだから社労士試験全体も面白そうだと思うのはちょっぴり危険。

 

社労士試験は、1つの科目だけできればいいというものではなく、10科目にも及ぶすべての科目を「まんべんなく得点」しなくては合格できない仕組みです。

 

特に、学習後半で取り組む厚生年金は、複雑で理解に時間がかかり、挫折する人が非常に多い科目。

 

労基法とはまったく異なる性質をもった科目なので、労基法につられて受験を決心するのはおすすめしません。

 

なぜこんなことを言うのかというと...。

 

通学をしていて、健康保険や厚生年金などの、人によっては「とっつきにくい」科目の講義が始まると、恐ろしいくらいに講義を受ける人数が減るからです。

 

みんな、労基法以外の科目で「離脱」します。

 

通学も通信もそれなりにお金がかかるので、すべての科目を乗り切る覚悟がない戦いはおすすめしません。

 

 

 

最後に:労基法はセンスがなければ深入りしないこと

 

センスという曖昧な言葉で片付けてしまうのもどうかと思ったのですが、残念ながら労基法に関してはけっこうあります。

 

センスを鍛えるのは難しいですが、自分を過信せず、フラットな視点で労基法と接することは必要かと思います。

 

社労士対策としてではなく、日本の労働の歴史、時事ネタなどに興味をもっておくことも、個人的にはおすすめ。

 

勉強過程で「自分にはセンスがない」と感じたら、足切りラインの突破だけを目指し、他の暗記科目に時間を費やすことも大切ですよ。

 

参考になれば幸いです。

 

 

 

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