社労士試験に2000時間勉強して合格したのに私が社労士にならない理由

社労士試験に2000時間勉強して合格したのに私が社会保険労務士にならない理由

 

 

この記事に来てくださった方は、こんな悩みをお持ちではないですか?

 

「社労士を取得してからどうすればいいのか分からない。」

 

「社労士資格の取得を目指す意味はあるのか悩んでいる。」

 

「社労士資格は活かさないともったいないのかな?」

 

社会保険労務士試験の合格までに2000時間以上の勉強時間をかけた管理人ですが、結局社会保険労務士という仕事をしていません。

 

人からはもったいないと言われることもありますので、その理由をお話していきます。

 

上記のような悩みを持つ方の少しでも参考になれば幸いです。

 

 

 

 

 

社労士試験に合格するにはそれなりに苦労した

 

まずは管理人が社労士試験合格に費やした労力について説明します。

 

私が社労士試験に合格するまで、2000時間以上という時間を費やしました。

 

厳密にはもっと多くの勉強時間を費やしています。

 

1年目の受験に失敗しているので、2年かけて取得し、それぞれに1000時間以上かけているので2000時間以上となります。

 

この時間が多いか少ないかですが、会社員として働きながらなので、それなりの覚悟がなければ達成できません。

 

平日仕事が終わって帰宅すると早くても夜6時とか7時になると思いますが、0時に寝るとしても5〜6時間しか会社員には時間がありません。

 

どんなに仕事で疲れて眠くても、嫌なことがあって落ち込んでいる日も、入浴と食事の時間を差し引き、「必ず毎日3時間」勉強してやっと1年で1000時間を超えます。

 

簡単なイメージを伝えると、受験中の2年は旅行にも遊びにも行かず、大晦日も元旦も勉強をしていました。

 

会社員勤めをした経験がある人ならば、そこそこ大変だということが理解いただけると思います。

 

で、ここからが本題なのですが、ここまで苦労して合格したのに私は社会保険労務士という職業として働いていません。

 

社労士として働くというのは、具体的には全国社会保険労務士連合会に登録料を払って、バッジをもらって、社労士という肩書として報酬を得るということです。

 

企業の労務や給与を担当し、社労士の知識を活かした仕事はしてきましたが、社労士ではなく一般社員として働いていたに過ぎないのです。

 

これを人は「もったいない」と言います。

 

「せっかく取った資格を活かさないなんて」と言います。

 

では、私が登録して社労士を職業としていない理由はなぜなのでしょうか?

 

 

 

 

 

士業は供給過多だから

 

社労士だけでなく、いわゆる「士業」と呼ばれる仕事はどれも供給過多と言われています。

 

弁護士、税理士、司法書士、いろいろな士業がありますが、私の住んでいる地域でも至るところに小さな事務所を見かけます。

 

身近なところだと、私のいとこも弁護士をしています。

 

これはよくわからず社労士受験生になった当時からうすうす感じていたことです。

 

私が通っていた学校の講師はとても分かりやすい授業で有名なカリスマ講師で、社労士事務所を構えている社労士でもありました。

 

しかし、社労士としての収入は厳しいものがあると聞いたことがあります。

 

その先生は、社労士プラス講師業で生活していたダブルワークだったんですね。

 

他の士業もそうですが、定年があるわけではないので、資格保持者は増えていく一方ですよね。

 

私が通っていた学校でも、社労士講座は人気で受験生であふれていました。

 

皆、熱意があって、中には有名大学を出ているような頭の良い人たちもいます。

 

社労士を職業として成功させるには、これら多くの優秀なライバルたちと戦っていくというハードルがあるというのが一つ目の理由です。

 

 

 

 

営業が苦手だから

 

 

以前の記事

社会保険労務士はお金になる資格か 

でもお話しましたが、社労士事務所を開業しても、多くの社労士は稼げません。

 

それは、例え有名大学出身の頭が良い人でも同じです。

 

理由は単純で、「営業力」の問題があるからです。

 

待っていてもクライアントはつきませんので、自分で営業をかけていく必要があります。

 

で、私がもっとも苦手な仕事として「営業をかける」ということがあります。

 

情けないやつだと思いましたか?

 

でも、これまでの社会人経験や自分の適性からして、苦手な仕事だと十分に理解しているつもりです。

 

新卒で入社したアパレル販売の仕事でも、ノルマが厳しいお店で、ぴったりお客様についた接客を基本と指導されていました。

 

どうしても「お客様の自由に服を選んでほしい」という甘い考えが先にきてしまい、あまり積極的な営業ができずよく店長から怒られていました。

 

「営業が苦手」、これが開業社労士を目指さない二つ目の理由です。

 

 

 

 

 

社労士は経営者の味方だから

 

私は出版社に勤務時代、リーマンショックを経験し、会社の業績が悪化しました。

 

実はそのときに休業が週に数回ある時期があって、遊んでいるわけにもいかないので税理士・労務事務所でアルバイトをしていたんです。

 

そのときは社労士受験生ど真ん中でしたが、社労士業務を請け負っているクライアントに同行したり、社労士の先生と話をすることもありました。

 

思ったのは、「社労士は労働者ではなく経営者の味方」ということです。

 

よくよく考えたら当たり前です。

 

社労士はクライアントである経営者から仕事の依頼を受けて、それに伴う報酬をもらっています。

 

経営者側から「うちの従業員がこんなことを言ってるけどどうすればいい?」とか「人件費を上手に節約したいからトラブルにならない給与の下げ方を教えてほしい。」とか相談を受けるわけです。

 

開業社労士の方からすれば甘い考え方かもしれませんが、私は「労働者の味方」になりたかったのです。

 

会社の業績悪化中に同僚たちが解雇されていく様子を見たりして、余計に「強い経営者から弱い労働者を守りたい」と、生意気にも思っていました。

 

それを糧に勉強をしてきた部分はあります。

 

法律をしっかり理解できていれば誰かが困ったときに「それは違法だから経営者に強く言えるよ。」ってアドバイスできるじゃないですか。

 

これが開業社労士にならない三つ目の理由です。

 

 

 

 

社労士の手続き業務ってちゃんとした総務の人ならできる

 

開業社労士は何か違う、そう思って私が選んだのは「一般企業で社労士の知識を活かせる仕事」です。

 

たまたまでていた求人に応募したら、社労士資格が認められて総務の給与担当になりましたので、それは叶ったことになります。

 

でも、その時点で私にはさほどの実務経験がありませんでした。

 

「資格はあるけど実務が少ない」という、実務経験者からもっとも嫌われやすいパターンですね。

 

幸いにも私を嫌って攻撃してくるような人に出会うことはなかったのですが、そのときに感じたのが「社労士の手続き業務って、社労士資格がなくてもできる。」ってことです。

 

私がお世話になった先輩は社労士資格などもっていませんでしたが、実務経験が豊富で、色々な知識ももっていました。

 

もちろんその方の能力や向上心があってこそではあるのでしょうが、そういった「ちゃんとした事務職の人がいる会社」ならば、社労士は基本的には不要だと思いました。

 

開業社労士ならば社労士として資格を活かして手続きの簡素化はできることはありますが、会社で必要な大体の書類は、社労士資格がなくても作成したり提出したりできます。

 

恐らくこれは世の中の開業社労士の方も十分に理解していて、手続き業務はあくまでも最低スキルであり、それ以外の相談やコンサル業に力を入れて報酬を得ているのだと思います。

 

ただそのためには前述した営業力などが必要だということです。

 

四つ目の理由は、「社労士でなくても、一般企業で労務関係の仕事をすることは十分にできる」と感じてしまったことです。 

 

 

 

 

お金をかけてまで登録する意味って?

 

 

社労士試験に合格すると、泊まりで数日の研修があり、それを経てはじめて「社労士協会に登録できる」状態になります。

 

私の今の状態は、「社労士資格に合格して研修も終え、お金を払えば登録できる」状態です。

 

しかし登録はしていません。

 

ここまでの話でお分かりかと思いますが、お金をかけて登録する意味がある人は、社労士を職業として行い、たくさん稼げる人です。

 

入会費や年会費とあわせて費用は何十万円とかかりますので、それをペイできるぐらいの収入がなければ意味がありません。

 

社労士事務所で社労士として雇われれば会社が負担してくれることもありますが、それをしない理由は前述した通りです。

 

そもそも社労士として働くことに魅力を感じられなかったからです。

 

五つ目の理由は「お金をかけてまで登録する意味が私にはなかったから。」です。

 

 

 

 

労働力を供給し続けることに疑問を感じたから

 

ここからはちょっと違う観点からのお話になるのですが、私はある時期をきっかけにして「労働力を定年まで供給し続けること」に疑問を感じるようになります。

 

それは、さきほどの会社員として働いた総合病院での仕事人間時代です。

 

有名な社会福祉法人で、私が働いていた総合病院だけで2000人規模、全国の病院や施設を合わせると1万人以上の従業員がいるところでした。

 

給与や待遇には不満もなく、総務課で労務の仕事をこなしていました。

 

ただ、事業規模としては大きいのに、やはり医療系は事務職には優しくない場所です。

 

医師や看護師などの専門職がいつでも基準なので、それに合わせて事務職はどの部署も激務でした。

 

私も2000人の給与や年末調整を担当していましたが、担当は私も含めて2人、しかもさほどシステム化されておらず地道にエクセルなどを使って分析や検証をしたりするため、ミスも起こりやすい状況でした。

 

この時期はまさに仕事人間で、一般的には「事務職って楽で定時に帰れそう」と思われがちですが、毎日夜遅くまで残業し、日付を超えることもありました。

 

土日になると原因不明の頭痛がし、休みの日なのに疲れ過ぎて台所で動けなくなったりしました。

 

でもこれは私だけでなく、部署全員がそんな状態だったし、別部署で事務職を経験していた同期がうつ病で休職したりしました。

 

私自身も血尿はでたりで何回受診したかわかりません。

 

病院なので医療費は無料なのですが。

 

だからいいってものでもないですよね。

 

そんなこんなで、「雇われて働き続けることには限界がある」と感じたわけで、それが六つ目の理由です。

 

社労士にならない理由とずれているように思われるかもしれませんね。

 

でも私の中では、開業社労士になることも、勤務社労士として給与をもらいながら働くことも、一般企業で労務に携わることも「働き続けなければお金がもらえない。」という点で一緒だったんです。

 

 

 

 

社労士にならなくても知識や経験は提供したい

 

このカテゴリーを含め、私は社労士資格を生意気にも自分の強みだと思っています。

 

弁護士や司法書士などの資格をお持ちの方にとっては「たかが社労士資格ごときで。」と思うかもしれません。

 

でも、持っている武器を使うしかないのですから仕方がないと前向きに考えています。

 

「資格なんて意味がない」という考え方にもある意味賛成なのですが、やはり社労士受験生時代の2000時間の勉強時間とその後に続けてきた勉強、仕事で経験してきたことは私の財産だからです。

 

他媒体で仕事や転職の記事の執筆もしているのですが、やはり自分の強みを分析して、「今何ができるのか」を考えるのは、仕事をする上での王道の方法だと思っています。

 

また、このサイトでこれまで学んだ知識や経験を記事として提供するのは「弱者である労働者側に立ちたい」という私の考えに沿っています。

 

自営業者向けの記事を書くことはあるかもしれませんが、そこにはやはり「労働者目線に立ってくださいね」というニュアンスをお伝えしていきたいと思っています。

 

そして、私はやっぱり社労士の勉強がとても好きで、受験生時代も今も変わりません。

 

仕事関連の記事を書くときも、労基法について調べたり、社保の仕組みを確認するのは楽しい作業です。

 

 

 

 

最後に

 

いかがでしたか?

 

私が社会保険労務士にならない理由をご紹介しました。

 

最後は私自身の目標のようにもなってしまいましたが...。

 

かなり率直な気持ちを書いたつもりです。

 

今後何が起きるか分からない時代ですし、今はフリーランスとして生活が成り立っていますが、もしかしたら立ち行かなくなることもあるかもしれません。

 

今後社労士資格を活かして一般企業や社労士事務所に就職する可能性がないわけではありません。

 

そのときはそのときだと楽観的に考えています。

 

でも、今回ご紹介した私の考えは基本的には変わらないもので、忘れないでおきたいなとも思っています。

 

今社労士資格を目指すべきか悩んでいる方や、取得後の方向性を考えている方、それ以外にも資格とお金の関係に興味のある方、

 

多くの方にとって、私の考え方が何かのヒントになれば嬉しいです。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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