葬式費用の節約になるというけれど...献体について遺族の視点から考えてみる

葬式費用の節約になるというけれど...献体について遺族の視点から考えてみる

「献体」

 

名前は知っているけど、
実際に希望する人が近くにいなくてよくわからない。

 

そんな方も多いのではないでしょうか。

 

葬儀代の節約になるというけれど、
実際はどんな感じなのか・・・など、疑問もあると思います。

 

今回は、実際に祖父が献体を提供した
遺族の視点から献体について考えてみました。

 

 

 

 

 

献体とは

 

献体とは、亡くなった後の遺体を、
医大などに提供し医学部や歯学部の学生が行う解剖実習に役立てることです。

 

亡くなる前に献体登録の希望をし、
希望が通れば死後献体することになります。

 

 

 

 

 

最近は献体の希望者が殺到している!?

 

献体というと、亡くなったあとにも世の中の役に立てるという
社会貢献の意味合いがあります。

 

多くの方はそのような想いから献体を希望されるのかもしれませんが、
最近はそれ以外の理由で希望される方もいらっしゃるようです。

 

それは、亡くなった後の費用。

 

火葬の費用を大学側が負担するため、
葬儀代の節約になるという考える方も多いようです。

 

これも、残された遺族のためという想いなのかもしれません。

 

しかし、このような2つの理由から、
最近は献体の希望者が殺到しているそうです。

 

実際、私の祖父は献体を希望し、
まさに今医大に遺体があります。

 

祖母が言うには、そこの医大も献体の希望者が多く、
今現在は募集を打ち切りにしているのだそうです。

 

自信の希望と医大側のニーズは必ずしも一致するわけではないと、
心得ておきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遺体はすぐに解剖されるわけではない

 

亡くなった後、すぐに遺体が解剖されて、
その後すぐに葬儀を行えるというものではないようです。

 

私の祖父の場合は、
医大側からの説明として解剖が終わるのに1年〜3年ほどかかるとありました。

 

かなり期間的には長くなると覚悟しておいた方がいいかもしれません。

 

祖母は
「おじいさんが戻ってくるまでは生きて頑張らなくちゃ」と
解剖が終わるのを待っています。

 

孫としては、祖父が戻ってきた後も、
ずっと祖母には長生きしてほしいです。

 

 

 

 

 

 

葬儀代の節約という面だけで考えるのは違うかもしれない

 

献体の希望が通れば葬儀代がすべて大学負担だと、
勘違いされる方もいらっしゃるようです。

 

実際には大学への搬送や解剖後の火葬代は大学側負担でも、
その後葬儀をする場合は通常通り遺族の負担になるようです。

 

ただ、このあたりは大学によって異なる可能性もありますので、
実際に募集をしている大学に詳細は確認するべきですね。

 

ちなみに、葬儀を終えてから献体を提供する場合と、
解剖後に葬儀を行う場合があるそうです。

 

私の祖父の場合は、そもそも葬式をやらないという希望があり、
ほんとの近親者のみで一晩祖父の遺体のそばで、
祖父の思い出話をして過ごしました。

 

葬儀をやると残された遺族に大きな負担がかかるからと、
生前から祖父がはっきりと決めていた形でした。

 

 

 

 

 

 

肉親の同意も必要となる

 

献体は、生前に本人が希望し、
その希望が通れば生前に契約ということになります。

 

ただし、実際には肉親の同意がなければ、
解剖は実施されないそうです。

 

祖父の場合は、最初叔母が嫌がったそうですが、
生前から祖父と祖母が説得したそうで、
最終的には叔母も同意し、実施されることになりました。

 

やはり、祖父の希望を通してあげたいというのが
同意の理由だと思います。

 

ですから、ご自身がいくら献体を希望されても、
肉親の方が断固反対されるようであれば、
その希望は通りません。

 

生前から、ご自身の「死後に関する考え方」がどうなのか、
肉親の方には説明が必要なのだと思います。

 

亡くなった後は大きめの葬式をして、火葬をして、
手順通りに法要をして・・・という昔ながらの考えを当たり前と
思っている方も多くいらっしゃいますので、

 

その「当たり前」を説得するのは苦労があるかもしれませんね。

 

私の祖父母は自分たちの死後、
残された遺族が戸惑わないように、

 

自分たちの考え方や、遺産を含めたお金のことなど、
すべて元気なうちに明確にして私たちに話をしてくれていました。

 

ですから、献体に関しても、
自然と受け止めることができました。

 

 

 

 

 

 

生前から献体について聞かされることについてどう思ったか

 

献体について聞かされるということは、
まだ元気で生きている家族の、

 

「死」というものを想像せざるをえないということです。

 

これは、なかなかハードで
目を背けたくなるような話です。

 

しかし、人はいつか必ず死ぬのですから、
真剣に向き合う必要があります。

 

何も、常に死と向き合って生きていく、
辛い覚悟ということではなく、

 

いつかくる当たり前の時期に備えて、
残された家族が戸惑わないように、
淡々と整理しておく、「必要なこと」。

 

それが祖父たちの考え方だったように思います。

 

 

祖父の献体に関しては、
亡くなるかなり前からその話を祖父たちから聞かされ、

 

私の実家には献体の手順が書かれた紙が、
目立つところに貼ってありました。

 

この状態を一般的にはどう感じられるかわかりませんが、
わたしたち家族は、「おじいちゃんらしい」行動だと思っていました。

 

 

 

 

 

 

最後に

 

いかがでしたか?

 

今回は、遺族の立場から献体について説明させていただきました。

 

今はまだ医大に祖父の遺体はありますが、
解剖後戻ってきたときにまた、感じるものがあるのかもしれません。

 

亡くなった後の話ではありますが、
生きて元気なうちから考えておく必要がある献体。

 

ご家族ともよく話し合って、
参考にしていただけたら幸いです。

 

 


HOME プロフィール ご挨拶 最新情報