車両手当って本当にお得?マイカーを仕事に使うと大損すると知ってほしい!

車両手当って本当にお得?マイカーを仕事に使うと大損すると知ってほしい!

 
※この記事は2017/5/27に執筆しています。

 

今回は「車両手当」のお話です。

 

各会社によって名称は異なりますが、仕事で私用車を使うときにでる手当のことを一般的に車両手当とか車手当とか言います。

 

自動車で通勤するときの通勤手当とは別のものだと思ってください。(会社によっては込みの場合もあります。

 

車両手当についてこんな風に思っていませんか?

 

外回りの営業などでマイカーを使う代わりに車両手当がもらえるからいい

 

ガソリンは会社カードで入れ放題だからプライベートでも使える

 

車両手当があればトータルで入ってくる給与が多いから気にしたことない

 

社用車はダサいから自分の車がつかえてむしろラッキー

 

これは、かなり誤解が大きいと思います。

 

車両手当って、「会社にとって」メリットが大きい制度。

 

そのことをぜひ知ってくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

車両手当は何のためにある?

 

結論から言いますね。

 

マイカーを仕事で使わせたときにでる車両手当は、会社が得をするためにあります

 

会社は従業員にこっそり自己負担をさせて、経費をネコババしようという思惑があります。(毒舌失礼!

 

従業員に負担させている経費って何でしょうか。

 

例えば、以下のようなものがあります。

 

ガソリン代
自動車税
自動車保険
タイヤのすり減り
オイルの交換やもろもろ
車検代
車本体の買い替え

 

それぞれ見ていきますね。

 

 

 

ガソリン代

 

 

車手当がでなくても、ガソリン代の支給だけは受けているという人もいるかもしれませんね。

 

会社のカードでガソリン代を入れられる、私用にも使えるといった理由でどこかお得感をもつこともあるでしょう。

 

確かにガソリン代は車をもつときの経費の一つですから、ガソリン代の支給自体は問題ありません。

 

ただし、それで得したような気になるのは早計です。

 

はっきり言って、「ガソリン代程度のたった少しの経費負担で会社はえらそうにしている。」のです。

 

次から解説する経費を見てみればわかりますよ!

 

 

 

 

自動車税

 

自動車税は毎年1回かかるものですよね。

 

排気量によっても異なりますが、私が乗っている国産のコンパクトカーでさえ34,500円かかります。

 

排気量が多い自動車に乗っている場合はさらに高くなりますよね。

 

自動車税の分が毎月の車両手当に含まれていなければ損することになるということです。

 

自動車税が34,500円の場合、月々だと3,000円弱ですが、意外と負担が大きいもの。

 

月々3,000円給与がアップすることってそうはありませんよね。

 

 

 

 

 

自動車保険料

 

 

任意保険はいざというときのために加入する必要がありますよ。

 

仕事で自動車を使うような人であれば、なおさら未加入はありえません。

 

事故にあった場合にまず補償金を払えませんものね。

 

自動車保険料の額は保険会社によって金額が変わるので一概には言えませんが、

 

ほとんと車を使わない人がネット保険に加入した場合で年額3万円程度、頻繁に利用する場合なら6〜7万は安くてもかかります。

 

ディーラーで保険に入ろうものなら、年額10万円以上はかかってしまいます。

 

年7万円の保険料だったとしても月々約6,000円

 

その分は果たして毎月の車両手当に含まれているでしょうか。

 

 

 

 

タイヤのすり減り

 

外回りの営業で自動車を使う場合、タイヤのすり減りは尋常ではありません。

 

タイヤの交換時期の目安は4年とか5万kmとか言われますが、外回り営業の5万kmなんてあっという間ですし、4年ももつはずはありません。

 

下手したら1年くらいしかもちませんし、使えば使うほど突起物などをひいてパンクのリスクも。

 

私が以前いた職場はマイカーを営業で使わせていたので、営業さんたちがいつも嘆いていました。

 

タイヤ1本の値段はぴんきりですが、正規のものを買わなければ傷みが早いので安物買いの銭失い。

 

一般的なディーラーでタイヤ4本を購入すると工賃こみで25,000〜30,000円ぐらい。

 

ガソリンスタンドや近所の車屋さんで安くやってもらうとしても20,000円前後はかかります。

 

タイヤ代は月々1,000〜1,500円程度としておきます。

 

 

 

 

 

オイル交換などもろもろ

 

オイル交換費用なんて大したことないとお思いの方もいるでしょう。

 

よほど法外な値段を取られなければ、大体1回の費用は交換工賃入れて5,000円前後。(車種にもよります

 

交換頻度は、大体1年が一般的とされています。

 

もちろん、仕事で自動車を使う場合はもっと短いスパンで交換が必要に。

 

頻度が多いと意外と重くのしかかってくるものです。

 

これに加えて、自動車には故障がつきもの。

 

たくさん乗る人ほど故障機会に見舞われます。

 

エンジントラブルだけでなく、窓が突然開かなくなるとか、キーレスが反応しなくなるとか、些細なトラブルであっても直すたびに数万円の出費。

 

これがけっこう1年以内に何回も起きたりします。外車だったらなおさらですね。

 

1年に1回オイル交換し、1年に1回些細なトラブルで3〜4万円出費があるとしましょう。

 

月々の支払いは3,500円前後です。

 

 

 

 

車検代

 

2年に1回の車検も自動車の必要経費です。

 

傷みが少なくどんなに使用頻度の低い車であっても、10万円ぐらいはかかります。

 

でも、10万円は激安。

 

使用頻度が高い車なら20万近くすることもあります。

 

当然、割高なディーラー車検はさらにかかります。

 

20万の車検は月割すると約8,000円

 

 

 

 

車本体の買い替え

 

もっとも高い出費になるのに見逃されがちなのが車本体の買い替え。

 

車は使えば使うほど、本体自体が傷み、あちこちにガタがきます。

 

営業でマイカーを使う人の車の買い替え頻度は、通勤や買い物だけで使う人よりずっと高いものに。

 

安い中古車を買っても数十万円はくだらない車ですが、今後も仕事で使うことを考えると、走行距離が行き過ぎているものは避けたい。

 

そうなると、やはりローンを組んで百万単位でお金が必要になります。

 

月々の返済は3〜5万円ぐらいでしょうか。

 

しかも、マイカー営業の場合、仕事と私用の割合は3:7とか2:8とかなので、ほぼ仕事用の車のためのローンになります。

 

前の車のローンを払いながら今の車を買わなくてはいけない、そんな状態になってしまう営業さんも多かったですよ。

 

 

 

毎月かかる経費はトータル10万円超

 

 

 

というわけで、車にかかる経費がいろいろあるため長くなってしまいましたが...。

 

各経費は距離数や車の排気量などによっても異なりますが、毎月かかる経費の大体の目安をまとめます。ご自身の使用状況に応じて適宜変更してみてください。

 

ガソリン代 30,000円

 

自動車税 3,000円

 

自動車保険 6,000円

 

タイヤ 1,000円

 

オイル交換や故障時修理 3,500円

 

車検 8,000円

 

車本体ローン 50,000円

 

合計101,500円

 

101,500円という高額の経費が毎月かかる車ですが、仕事と私用が7:3の場合、本来会社が負担すべき経費は約7万円。

 

では、毎月7万円もの車両手当をどれぐらいの人が支給されているのでしょうか。

 

 

 

 

 

車両手当の相場は?

 

会社によって異なる車両手当ですから、明確な基準はありません。

 

マイカー持ち込みの会社にお勤めの方の話を聞くと、1〜3万円程度のところが多かったようにも思います。

 

当然ながら、毎月3万円の手当をもらっていても、実際に車にかかる費用を全額まかなえるものではありません。

 

先ほど算出した実質的な経費からすれば、4万円分はただで従業員に負担させていることに。

 

ちなみに、私が以前勤務していた会社では車両手当は0円で、ガソリン代のみの支給でした。約5万円ぐらいは従業員に経費負担を押し付けていたことに。

 

中小企業なら、こういったところもあるかもしれませんね。

 

ひどい場合はガソリン代の支給すらないことも。

 

もはや論外といわざるをえませんよね!

 

 

 

 

マイカーを仕事に使わせるにはリスクがあるって知ってた?

 

ではここで、会社側から見た「従業員にマイカーを使わせることの危険性」を確認します。

 

マイカーを使わせること自体は、法的に違法ということではありません。

 

ただ、危険が高いにもかかわらず使わせているということです。

 

社用車を購入して自社で経費を払うより、従業員に負担を押し付ける方がずっと経費がかかりませんよね。

 

ただし、従業員が任意保険に未加入だった場合、業務中に事故でも起こしたら会社も損害賠償責任を負うことになります

 

高額の損害賠償金であれば、従業員が払うことはできず、会社側にその責任が及ぶからです。

 

当然、保険料を安くするために補償額に制限をかけていた場合も、不足分を支払う必要が。

 

他には、マイカーである以上車種の指定や何かを指導することはできませんので、従業員は好きな車で取引先に行くことになります。

 

派手な車、ヤンキー仕様の車、ボロボロの車...こういった車が取引先の人にどんな印象を与えるかということです。

 

私が以前勤めていた会社では、従業員にマイカーを使わせて、その従業員が事故を起こしました。

 

事故自体は大したことはなかったのですが、保険の期限が切れていたことが発覚し大騒ぎ。

 

本人が相手方の治療費など数十万を実費で払うことで済みましたが、これが払えない額だった場合、会社が負担する必要があったということです。

 

会社は、マイカーを利用させることで、そのリスクを負っています。

 

にもかかわらず、平然と、目の前の経費削減のために、マイカー利用をさせているのです。

 

 

 

 

 

マイカーを使わせるのは浅はか

 

 

こうした危機管理能力が著しく低い会社は、おそらくマイカーの問題にとどまりません。

 

あらゆる場面で、従業員に経費負担を押し付ける、小さな節約ばかりを規制して全体像が見えないから設備投資をしない、人材を大事にしないから優秀な人材がでていくなど、

 

負のループに陥っているはずです。

 

気づいてはいないのでしょうがね。

 

マイカーの問題にとどまらず、「そういう会社にいる」ということは考えておいてもいいと思います。

 

また、保険未払いのリスクは通勤にマイカーを使わせている場合も同様ですが、通勤の場合は「車通勤したいなら任意保険の保険証見せてね。」と言えますよね。

 

公共交通機関を使うことを原則としていれば、マイカー通勤はあくまでも従業員の希望ということになりますから。

 

任意保険の確認という条件つきで、会社が「許可する」立場です。

 

ただ、仕事で使わせる場合は、業務命令ですから、会社側も従業員の任意保険にまで言及できないのです。

 

会社が社用車を用意すれば済む話なのに、あえて従業員に経費負担させているため、任意の保険に口出す権利などありません。

 

会社が「従業員のマイカー利用をお願いしている」という立場ということです。

 

だから危機管理ができない、なあなあになる、いつか会社は痛い目にあう可能性を常に抱えているのです。

 

ちなみに、私が最後に勤めていた会社は危機管理意識がしっかりしていて、マイカー通勤の場合の保険チェックは厳しく行っていましたし、

 

マイカーは仕事で絶対に使わせないというルールがありました。

 

マイカーを使わせることはすごくリスクがあるからです。

 

本当は、これが普通

 

そのことをぜひ分かっていただきたいなと思います。

 

 

 

 

車両手当がつくと税金や社会保険料も増えています

 

これは名称問わずどんな手当についても言えることですが、マイカーを利用して車両手当がつくようになると、税金や社会保険料を算定するときの総支給額に含まれます。

 

つまり、車両手当が多ければ多いほど、税金や社会保険料も多いということ。

 

もらっているようで、出ていくものも多いのですね。

 

やっぱり何をどう取ってもマイカーって損です。

 

 

 

 

コラム:車両借り上げVS社用車はどちらが得?

 

たまに、「会社で車両借り上げ制度か社用車利用かどちらかを選べるのですが、どちらが得ですか?」という方がいます。

 

車両借り上げ制度というのは、自社が自動車ディーラーなどの場合、自社の車を従業員に買ってもらい、それを仕事でも使ってもらうということです。

 

社割で買えたり手当がつくため多少のメリットはありますが、これも会社が得する制度。

 

会社は車1台を売ることができるうえに、社用車を使われるより経費がかかりません。

 

多少割引で購入させたとしても、必ず会社が得をする仕組みになっています。

 

どちらかを選択できるのであれば、間違いなく、社用車を選択しましょう。

 

 

 

 

最後に

 

いかがでしたか?

 

今回は、車両手当についてその実態をご紹介しました。

 

うすうす気づいていたという方も多いかもしれませんが、マイカーを仕事でバンバン使うと、必ず大損します。

 

車両手当がいくら出るのかにもよりますが、毎月数十万円もらえるという会社はほぼないでしょう。

 

それなら社用車をリースした方が割安なので、会社にメリットはありませんからね。

 

なぜかお金が貯まらないという方は、こうした手当のトリックによって実質的な出費が増えているのかもしれません。

 

場合によっては労働組合や、他の従業員たちと協力して、車両手当の見直しを求めるのも一つです。

 

それができないなら、転職を検討するのも大切。

 

その場合は、こうした手当も含めて給与がどうなのかを見極めてほしいと思います。

 

ぜひ参考にしてみてくださいね。


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