給与担当者が教えるお金のエトセトラ

財形貯蓄制度について

 
 
 
財形ってよく聞くけど、どんなものなのでしょうか?
 
社会人になると、財形(ざいけい)ってよく耳にするけど実はよくわからないって方、意外と多いです。

 

正式には「勤労者財産形成制度」と言います。難しいから「ざいけい」って覚えてください。

 

どんな制度かと言うと
「会社勤めしている人の財産をつくるために、政府や会社が支援してくれる制度」なんです。会社が金融機関と提携して、お給料から一定額を天引きし、自動で専用口座に入れてくれます。

 

残念ながら、自営業者の方や会社が財形制度を導入していない方は使えません。会社勤めをしている方は、会社に財形制度があるか確認するところから始めましょう。

 

 

 

財形には3種類あります。それぞれご紹介します。

 

 

一般財形制度

 

私の勤め先で一番人気はこの一般財形でした。

 

まぁ、一番人気というか、よくわからないけど財形やってみようみたいな人が多いような感じではありましたが。

 

 

◆金利面でのメリットは?

給与担当をやっていたのでたまにこんな質問を受けます。

 

「財形って金利はいくら?」
「財形をすると得なの?」

 

金利については金融機関によって違うので答えようがないのです。希望する金融機関に聞いてください。ゴメンナサイ。

 

ただし、はっきり言って一般財形における金利はないも同然です。

 

 

昨今の金融機関の普通口座の金利は、0.01%〜0.05%ぐらいです。ということは、100万円預けてもわずか100円〜500円ほどにしかなりません。

 

 

一般財形も金利は普通預金と同じレベルなので、一般財形をしたからと言って金利においてメリットはほぼありません。

 

 

 

◆では、一般財形を行うメリットはなんでしょうか。

 

金利よりも「先取り貯金が最も大切である」という点において、一般財形制度は効果的です。

 

財形って次のような仕組みになっています。

 

給与が振り込まれたら自動的に財形用の口座に指定した額が入り、解約や一部引き出しに手間がかかります。そして自分で銀行に出向き、解約や一部引き出しなどの手続きが必要です。

 

会社で手続きをしてくれるところもありますが、それでも総務課や経理課などに出向き、書類を書く必要はあります。

 

つまり、お金を引き出すのが面倒、なんです。この面倒が貯金をする上で大きなメリットになるのです。基本的に、人間って面倒なことはしたくないですよね。

 

そうすると、面倒な引き出しの手続きにはなかなか行かない。そうです、強制的にお金が貯まるという仕組みが財形の強みなのです。

 

 

 

 

一般財形を行うその他のメリットとは?

 

1年以上財形をしていて、残高が50万円以上あると住宅を取得するためのお金を借りることができます。

 

残高の10倍まで、住宅取得に必要な金額の80%までと要件はありますが、大金を借りられるというのは、人生の一大買い物時には助かりますね。

 

 

 

年金財形制度

 

こちらは財形で貯めたお金を「老後の年金」として受け取れる制度です。以下の通り、税制面などにおいてメリットがあります。

 

 

 

550万円までの利子が非課税になる

通常の預貯金などの利子は原則所得税がかかります。その点、年金財形を利用して貯めたお金の利子は550万までは非課税となります。

 

 

受け取った年金も非課税となる

国の年金制度(老齢基礎年金・老齢厚生年金)は、税法上「雑所得」として扱われるため基本的に課税されます。老後のために受け取れるお金にさえ税金がかかってしまう世の中なんですね。

 

その点、年金財形でコツコツためたお金は、受け取るときに非課税で受け取ることができます。

 

◆融資が受けられる

一般財形と同じように、住宅資金などの融資を受けることができます。

 

◆年金財形の注意点

ただし、一般財形と違い、この制度を利用するには要件がいくつかあるので注意が必要です。

 

・55歳未満であること
・5年以上積立を行うこと
・年金給付は60歳以降、5年以上にわたり定期で受け取ること など

 

そして、そもそも目的が「老後の年金」ですので、その目的以外の払い出しは行うことができません。

 

急にお金が必要になって年金財形から引き出そうと思っても、一部引き出しができないため解約することになってしまうのです。解約となると先にあげた非課税のメリットが受けられなくなります。

 

金融機関などによって要件が異なる場合もありますので、利用される前に金融機関などに確認した方が良いでしょう。

 

 

 

◆よく考えて利用したい年金財形

一般財形以上に、生活費に余裕のある場合でないと年金財形を利用することは難しいかもしれません。

 

あくまでも老後の生活のためのお金ですから、今の生活に余裕がないと老後のことまで考えられませんものね。

 

 

住宅財形制度 

 
3つ目は住宅財形制度です。こちらも以下のメリットがあります。

 

 

◆住宅取得に必要な融資が受けられる

一般財形・年金財形と同じく、住宅取得時に融資が受けられます。

 

◆550万円までの利子が非課税になる


通常の預貯金などの利子は原則所得税がかかります。
その点、住宅財形を利用して貯めたお金の利子は550万までは非課税となります。
 

◆住宅取得以外の目的で払い出しはできない

住宅取得以外の目的で払い出しをするには、解約という形になってしまいます。


そうすると、利子の非課税が適用されず一般財形と同じ形になってしまうため住宅財形を行ったメリットは全くありません。


ただし、当然貯めた分は返ってきますから検討の余地はあるかもしれませんね。

 
 

まとめ

 
3種類の財形を見てみると、年金・住宅に関しては税制面でのメリットがあります。また、どの財形をしても住宅融資が受けられるという点は、将来家を買いたいと思っている方には検討の余地がありますよね。
 
どの財形も自動的に別口座に貯まっていくため、自然と貯金ができるのが強みです。そう、お金を貯めやすく、引き出しにくいのが財形の魅力です。

 
最後にもう一つ。財形は結局のところ、会社がやってくれている制度になります。
 
ですから、退職をしたりすると、もちろんその制度は使えなくなります。一定期間以上預けていると転職の場合は継続できるケースもあるようですが、要確認ですね。

 
 

 

最後におまけ・・・こんな人は財形をやらないでください

 

財形制度を利用しているのに頻繁に一部解約をしている人がいます。こういう人ははっきり言って財形をやる意味がありません。

 

頻繁に一部引き出しをしないといけないということは、計画性がないですし、そもそも財形の設定金額に無理があるのでしょう。お金が必要になったときに、ただただ面倒なだけになってしまっています。

 

設定金額を差し引いて、残ったお金で必ず生活できるよう無理のない金額を設定することが大切ですね。
 

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