老後資金はいくら必要?加入年金別に必要貯金額をシミュレーション

老後資金はいくら必要?加入年金別に必要貯金額をシミュレーション


 ※この記事は2019/3/3に執筆しました。

 

老後資金に3000万円必要とよく聞きますが、本当にそんなに必要なのか、はたまたそれだけで足りるのか、疑問に感じたことはないでしょうか。

 

老後の生活費がいくら必要なのかは、収入源、生活スタイル、健康状態などによって大きく左右されます。

 

3000万円という情報に振り回されることなく、ご自身にはいくら必要なのかを検証することが大切です。

 

今回は、老後資金をテーマに、加入している年金別にいくら貯金が必要なのかをシミュレーションしてみます。

 

 

 

 

 

 

 

老後の生活費はいくら必要?

 

老後にかかる費用を一律に決めることはできませんが、ひとつの目安として20万円を基準に考えてみましょう。

 

これは、ずっとシングルで生活した場合にかかる費用です。

 

一人暮らしの費用は以下の記事でも書いています。

 

 

一人暮らしにかかる費用をもとに考えると、老後には少なくとも20万円はあった方がよいでしょう。

 

夫婦の場合はもう少しかかりますが、その分収入も増えますので、負担自体は減る可能性もあります。

 

月20万円で生活すると、

 

10年で2400万円
20年で4800万円
30年で7200万円

 

必要ですね。

 

65歳で仕事を辞めて10年生きるとすると、65歳〜75歳までの間に生活費が2400万円かかる計算です。

 

ただし、月額20万円は、一人でつつましい生活を送ること、健康であることを前提とした金額です。

 

老後は旅行や趣味を楽しみたい方や、病気の治療や介護が必要になる方は別途お金がかかります。

 

また、日本人の平均寿命からすれば少なくとも85歳までの20年分、4800万円は準備しておきたいですね。 

 

 

 

 

 

 

厚生年金加入者(会社員)の場合に必要な老後資金

 

 

では、単純に4800万円もの老後資金を貯金でまかなう必要があるのかといえば、そうではありません。

 

老後収入の柱となるのは年金ですね。

 

加入する年金ごとに見ていきましょう。

 

厚生労働省の試算によれば、平成30年1月末時点における厚生年金の平均年金月額は14万7240円です。

 

参考:厚生年金保険・国民年金事業の概況

 

厚生年金は給与収入によって変わりますので、人によってこれより多かったり少なかったりします。

 

14万円あれば、家賃の低い地方なら、何とか生きていくだけの収入といえるかもしれません。

 

厚生年金を、65歳から毎月14万円受け取るとしましょう。

 

10年で1680万円
20年で3360万円
30年で5040万円

 

の収入になります。

 

さきほど、65歳から月20万円で生活すると、

 

10年で2400万円
20年で4800万円
30年で7200万円

 

必要だと説明しました。

 

上記の必要収入とあわせてみると、厚生年金加入者の不足分はこうなります。

 

75歳まで生きると720万円
85歳まで生きると1440万円
95歳まで生きると2160万円

 

たとえば今40歳の方が85歳まで生きることを想定すると、65歳で定年退職するまでの25年の間に少なくとも老後資金を1440万円貯めておく必要があります。

 

会社員の場合は退職金もありますので、退職金の額別に考えてみましょう。

 

退職金がゼロ…1年で57万6000円、月4万8000円貯金する
退職金が500万円…1年で37万6000円、月3万1300円貯金する
退職金が1000万円…1年で17万6000円、月1万4600円貯金する

 

特に退職金に期待できない場合、毎月4万8000円を単純に貯金でまかなうと大変そうな気がします。

 

しかし、ボーナスをすべて貯金しておくのなら、楽にクリアできるかもしれません。

 

また、運用などもあわせて考えると、それほど無理なく準備できるお金ではないでしょうか。

 

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国民年金加入者(自営業者、フリーランス)の場合

 

一方、国民年金加入者における平成30年1月末の平均年金月額は5万5572円です。

 

参考:厚生年金保険・国民年金事業の概況

 

新規裁定者は5万2099円ですので、これからますます目減りしていくかもしれません。

 

自営業者、フリーランスなどが単純に国民年金のみに入り続けており、毎月5万円の年金を受け取ると、下記の収入になります。

 

10年で600万円
20年で1200万円
30年で1800万円

 

必要収入とあわせてみると、不足分はこうです。

 

75歳まで生きると1800万円
85歳まで生きると3600万円
95歳まで生きると5400万円

 

現在40歳の方が自営業者やフリーランスとして65歳まで働き、85歳まで生きるとしましょう。

 

65歳までの25年の間に3600万円も貯める必要があります。

 

退職金もありませんので、年間144万円貯めなくてはなりません。

 

月にすると12万円です。

 

これはかなり大変ですね。

 

儲かっている自営業の方ならよいですが、何とかやっていっているレベルだと難しくなります。

 

運用はもちろん、65歳以降も働き続けることが不可欠でしょう。 

 

 

 

 

 

年金を払っていない場合

 

現在のところ、無貯金、無資産で年金も一切払っていない方は、65歳以降の生活費として、単純に下記の金額を貯めなくてはなりません。

 

75歳まで生きるなら2400万円
85歳まで生きるなら4800万円
95歳まで生きるなら7200万円

 

今が40歳で85歳まで生きるなら、65歳までの25年間で4800万円も貯めることになります。

 

年間192万円の貯金が必要で、月額16万円です。

 

貯金のみでこれだけを捻出することは非常に大変です。

 

よって、65歳以降も毎月20万円を稼ぎ続けることが必要になります。

 

1日も早く、貯金を開始すること、資産を作ること、年金を払うことをしましょう。

 

 

 

 

 

年金をあてにできない現実も

 

 

ここまで、厚生年金、国民年金、無年金者にわけて老後に必要なお金をシミュレーションしてみました。

 

しかし、現在30代、40代の方が65歳、70歳になる頃には果たして年金がもらえるのかとの疑問は大いにあります。

 

年金制度自体は破たんしないとの声もありますが、受給開始年齢の引き上げはどうなるのでしょうか。

 

また、自分が健康でい続けること、家族に何も起こらないことなど、平穏無事で過ごすことも前提の試算です。

 

いざというときのことを考えるとさらに老後資金が必要だと考えられるでしょう。

 

あまり老後資金のことを気にし過ぎてストレスに感じることも考えものですが、後悔だけはしないように貯金はしておくべきです。

 

また、節約はもとより、投資や運用、自動収益化など、お金を増やす仕組みを整えておくことが非常に大切になります。 

 

 

 

 

 

最後に

 

いかがでしたか?

 

今回は加入年金別に、老後資金を検証してみました。

 

老後資金3000万円はひとつの目安となりますが、状況によって必要な老後資金は大きく変わります。

 

また、どのように準備していくのかは加入年金や資産状況によって左右されますので、「自分の場合は?」を常に考えてみることが大切ではないでしょうか。

 

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